2018年6月13日水曜日

農薬使用時の保護具の使用

労働安全:必須
農薬調製、散布に当たっては、マスク、眼鏡、手袋等適切な保護具を使用します。

《なぜ》
1)農薬を取り扱う時、(1)口から飲み込む、(2)目に入る、肌につく、(3)揮発ガスを口や鼻から吸引する危険性があり、防除衣、マスク、手袋等着用する必要があります。

2)保護具は、機械等に比べて安価で、長期間使用できます。また、農薬の剤型、成分により、適切なものを選び安全に作業します。

《どのように》
1)農薬ラベルの注意マークの指示に従い保護具を使用します。

2)保護具の取扱説明書に従い、正しく使用します。

3)使用後は、保護具を清掃し、決まった保管場所に保管します。
 以下、防除衣マスク保護メガネ手袋について解説します。

〔防除衣〕
 選択のポイントとして、(1)防水性がよい、(2)通気性がよく蒸れない、(3)生地が軽く軟らかい、(4)汚れ落ちがよい、(5)耐久性がよい、(6)撥水性がよく農薬が附着しにくい、(7)毛羽立ちしない、(8)洗濯しても防水効果がなくならない。最近は、蒸れにくいゴアテックス素材の防除衣が販売されています。

〔マスク〕
 農薬の形態、成分によって、マスクを選択する必要があります。
粉剤、粒剤、水和剤、乳剤、液剤:保護マスク(農薬マスク)(=防じんマスク)を使用します。

土壌くん煙剤の臭化メチル、クロルピクリン、DDVPなどのガス化しやすいもの:防護マスク(=防毒マスク)を使用します。なお、吸収缶は成分にあったものを使用します。

注 意 通常の農薬用防護マスク吸収缶は酸欠に対しては効果がありません。消防用または、一酸化炭素用を使用します。なお、手ぬぐい、ガーゼマスクはほとんど捕集効果がありません。

 その他の選択のポイントとして、(1)自分の顔に合い顔との間に隙間がない、(2)保護眼鏡との併用ができる、(3)面体が唇に直接ふれないように内側の空間が充分ある(4)ゴムヒモ等で固定できる、(5)薬剤にあった吸収缶がある(防護マスクのみ)
参考:農薬用のマスクの種類 - 農作業安全情報センター

〔保護メガネ〕
 ゴーグル形で、曇止め加工されたものを使用します。また、マスクが邪魔になったり、呼気で曇らないか確認します。

〔手袋〕
 ゴム手袋やビニール手袋を使用します。

引用:農作業現場改善チェックリスト - 農作業安全情報センター
農薬使用時の保護具
2020/06/23 更新

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