2018年6月26日火曜日

高所作業での安全対策

労働安全:必須(高所作業があれば)
高所作業をなくすか、安定した足場を設置します。

《なぜ》
1)高所からの転落墜落)は農作業事故の上位を占めています
内容は、施設の屋根から転落、機械からの飛び降り、脚立の転倒などです。これらの場所は、しっかりした足場がなかったり、滑り止めや手すりがないことがあります。
2)歳を取って平衡感覚や脚の筋力が衰えてくると、不安定な場所で転倒しやすくなります。

《どのように》
1)高所作業を極力なくし、地上で作業できるようにします。 
 (例:高枝バサミ使用、カメラ監視、ポンプアップ)

2)ひんぱんに行く必要のある高所には、足場階段リフター等の昇降設備を設けます。ハシゴは上下を固定します。
3)足場には滑り止め処理と手すりを設置します。墜落の恐れのあるハシゴには周囲に柵を設けます。
4)足場板、柱、ロープ類は丈夫で完全なものを使用します。また、定期的に破損、ゆるみがないか点検します。
関連データ:脚立・ハシゴからの転落防止

5)高所作業では、ヘルメット命綱墜落制止用器具(安全帯)を使用します。靴は滑りにくいものをはき、ドロを落としてからハシゴ等に登ります。

6)高所作業での共同作業では、よく連絡をとり、危険防止につとめます。

7)高所作業は、工具等を落として下の者を傷つけないように、工具にヒモを付けるとか腰袋を利用します。

《追加のヒント》
 階段は、踏み面の奥行きが25cm程度、蹴上げ高さが18cm程度あり、段端が滑止め処理済みのものが、一般的に適当と言われています。
 重い荷物を抱えて上り下りする場合は、踏み面をさらに広く、蹴上げを低くする必要があります。手すりも設置します。

 古井戸や側溝に落下することのないように、丈夫なフタを取り付けます。
 路肩、障害物、池等危険な場所には、安全柵、目印になる杭や注意標識を設置します。
 路面のぬかるみや段差は平坦にします。

関連データ:農用高所作業機の安全使用

引用:農作業現場改善チェックリスト - 農作業安全情報センター
参考:墜落制止用器具の安全な使用に関するガイドライン - 厚生労働省
 ※「安全帯」の名称が「墜落制止用器具」に改められました。

2020/11/18 更新

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