2018年6月20日水曜日

機械の点検・整備

機械を定期的に点検整備します。

《なぜ》
1)機械の故障は忙しい作業中に起こりやすく、サービスマンを呼ぶと、時間と経費の無駄になります。

2)機械の点検整備は地味な作業で、省略しがちです。しかし、機械を定期的に整備すると、作業中の故障を減らし、機械を長持ちさせることができます。また、消耗品も定期的に交換すると機械の性能を発揮できます。

《どのように》
1)取扱説明書に沿って始業・終業時、格納時、シーズン前に点検・整備します。

2)点検シート運転日誌を作ります。カレンダーに点検日を記入し、定期的に実施します。

3)整備しやすい工夫をします。例えば、
(1)点検・整備時期を機体に記入します。
(2)エア抜きキャップや掃除口には見易い色をぬります。
(3)耕うん爪等の消耗品は、型紙を作製して、それより磨耗したら交換します。
(4)チェーン、ベルトの張り具合の目安を機体に書いておきます。

4)年1回認定工場等で機械を点検、整備をしてもらいます。

5)消耗品は多めに購入しておきます。

6)格納時の整備は、
(1)燃料補給
(2)ストレーナ清掃、フィルタ交換(ストレーナ取付け時は、エア抜きを必ず行います。)
(3)エアクリーナ、ラジエータ掃除
(4)オイル、オイルフィルタ交換
 (ならし運転期間は最初の50時間、それ以後は100時間毎が原則ですが、年1回が目安です。)
(5)洗車(特に、ベアリングの周りに巻き付いたワラ、土は完全に取り除きます。)
(6)注油、グリスアップ(チェーン、ベアリング、ギヤ等、3P微調節ネジ等に注油します。また、注入口全てにグリスアップします。)
(7)サビ止め(刈刃、耕うん爪等に廃油を塗っておくと、錆止めになります。)
(8)バッテリー充電
 (夏は月1回、冬は2ヶ月に1回バッテリーを充電します。充電しない場合は、マイナス(―)端子をはずしておきます。)

《追加のヒント》
1)部品箱へ機械名を書いたり、色分けしておくとより探しやすくなります。
2)取扱説明書は、ビニール袋に入れ、機械内に入れておくか、携帯工具と一緒に携帯します。
3)その他、エンジンを長持ちさせるために、エンジンを一度始動させたら最低20分エンジンを切らないようにします。
4)コンバイン、乾燥機は、異種混入やネズミ防止のための掃除、自動化装置の点検も重要です。
5)自動車の洗車用高圧洗浄機を使用するとドロ落としが容易にできます。

引用:農作業現場改善チェックリスト - 農作業安全情報センター

2020/9/23 更新

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