機械の危険箇所や、非常時に備えて操作方法を共同作業者にも知らせます。
《なぜ》
1)機械の運転者は操作方法や危険ヵ所を知っているのは当然ですが、
安全のために共同作業者にも知らせる必要があります。
2)実際にトラクタのロータリに運転者が巻き込まれたときに、一緒に
作業していた女性がエンジンを止めて、迅速に救出した例があります。
3)機械によって操作方法、エンジンの停止方法が異なり、
各々について確認しておく必要があります。
《どのように》
1)作業前の打ち合わせで機械の危険カ所や合図について確認します。
2)また、エンジンの停止方法を共同作業者にも教えます。
できれば基本的な操作方法、トラブル時の対処方法も教えます。
3)新しく機械を購入した場合は、引き渡し時に、
販売員から機械のエンジンの停止方法、基本的な操作方法、
トラブル時の対処方法を教えてもらいます。
4)取扱説明書を機械の中に収納するか、
携帯工具と一緒に持ち歩くようにします。
5)機械に異常を感じたらエンジンを停止してから点検するように
習慣づけます。
(最近は大型化して力が強い機械が増えました、
一旦巻き込まれると重大な事故につながります。)
6)実際に事故が起こった場合は、まず落ち着いて、何が先決か判断します。
いろいろな対処方法がありますが、
例えば、
・大声で周囲に助けを求める。
・エンジン、電源スイッチを切る。
・クラッチを切る。
・ロータリを上げる。
・逆転変速のあるものは逆転させる。
・機械を移動させる。
・救急車を呼ぶ。
・カバーを開ける。
・止血や人工呼吸等救急処置を施す。
《追加のヒント》
1)救命処置法の講習を消防署に依頼して実施します。
引用:農作業現場改善チェックリスト - 農作業安全情報センター
農業現場において労働安全、食品安全、環境保全、効率化、防犯などを目的とした改善活動を進めるため、テーマごとに作業を改善する方策(改善策)をわかりやすく紹介しています。 ページ右側のカテゴリー(ラベル)を選択してください。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
作業環境の寒さ対策
労働安全: 必須 寒い季節には、室内を 暖房 するか、 温かい服装 で作業します。 《なぜ》 1)冬の剪定作業や、保冷庫内での作業のように寒い環境で作業していると、手足や体が冷え、作業の能率が低下したり、動きがぎこちなくなったりします。腰痛や関節痛の経歴のある方は痛むことが...
-
「 農業における人間工学的チェックポイント 」 ( Ergonomic Checkpoints in Agriculture ) とは、 農業分野における作業現場での事故防止や効率化などを進めるために、 国際労働機関(ILO)が作成したチェックポイント(改善策)の資料です。...
-
「 改善策 」(農業現場を改善する方策)のデータ集については、 本ページ右側 の カテゴリー(ラベル) を選択してください。 → ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 以下は、GAP認証取得に役立つ資料のリンク集です。 GAP認証を「知る・取る・活かす」を支援する研究成果...
-
《なぜ》 収穫物が運搬時に、土、汚水、異物、病原菌などに汚染される 可能性があります。 《どのように》 良い例・悪い例の写真 収穫物は、できるだけ他の資材と混載して運搬しない。 できれば、収穫物専用の運搬車を用意する。 どうしても混載する時は、収穫物と他の資材...
-
農業経営カードゲーム『農トレ』 - 一般社団法人Bridge for Fukushima 農業経営の全体像を、ゲームを通じて感覚的に理解できる 体験型シミュレーションゲームとのことで、 アクセンチュア株式会社が、農業高校と協力して開発しました。 このカードゲームは有料...
-
農研機構 農業技術革新工学研究センター が公開している、 農作業安全情報センター ウェブサイト内のコンテンツを紹介。 農作業現場改善チェックリスト 農作業安全のポイントをチェックできるツール。 農作業における安全対策をイラスト付きで解説しています。 《内容》 は...
0 件のコメント:
コメントを投稿