2018年6月26日火曜日

作業環境の寒さ対策

労働安全:必須
寒い季節には、室内を暖房するか、温かい服装で作業します。

《なぜ》
1)冬の剪定作業や、保冷庫内での作業のように寒い環境で作業していると、手足や体が冷え、作業の能率が低下したり、動きがぎこちなくなったりします。腰痛や関節痛の経歴のある方は痛むことがあります。

2)温度、湿度をコントロールするのが困難な場合は、防寒着手袋靴下等を活用して保温します。

《どのように》
 体を冷やさないために、以下の点に配慮して対策をとります。
(1)温める。
(2)風や冷たい水から体を保護する。
(3)汗が蒸発しないようにする。
(4)自分自身の熱を保持する。

 具体的には、
〔屋外〕
1)防寒着を着用します。効率よく保温するために、上着は風をさえぎるコートやウインドブレーカ、内側に温かい空気を保持するセーターと汗を吸収する下着を着用します。袖や襟口は空気が逃げないように閉じます。
 水を取り扱う場合は、上着に防水加工したものを着用します。
2)手袋も同様に、外側には防寒のためのビニール手袋、内側に保温するため綿手(軍手)を重ねます。靴下も厚手のものをはきます。さらにカイロで温めます。
3)一旦手足が冷えてしまうと、血行が悪くくなり、なかなか回復しません。この場合は、ストーブやお湯で直接温めます。
4)作業が始まると暑く感じたり、汗をかきます。こまめに着替えたり、体温を奪われないように汗をふき取ります。
5)日なたで作業するようにします。朝夕の寒い時期をはずしたり、寒い所での作業時間を短くします。
6)作業現場近くに空調付きの休憩室を用意します。
7)キャビン付きトラクタ等の購入を検討します。

〔屋内〕
1)暖房します
2)太陽光を積極的に取り入れます。(例:日除けを高くする、ブラインドの角度を調節する)
3)外からの冷気を遮断する。(例:窓に断熱フィルムを貼る、カーテンをする)
4)出入口から温かい空気が逃げないようにします。(カーテンを掛ける、二重扉にする)
5)作業場の温度調節ができない場合は、近くに空調のある休憩室を用意します。

《追加のヒント》
1)保冷庫を頻繁に出入りする時は、体温調節がうまくいかなくなることがあるので、こまめに着替えたり、汗が凍らないようにふき取ったりします。

2)寒い所でチェーンソーや電動工具を使用する時は、血行障害の危険性が特に高くなるので、手足を保温するようにします。

3)石油ストーブを使用する時には、火事酸欠に注意します。

引用:農作業現場改善チェックリスト - 農作業安全情報センター
関連データ:換気不足による一酸化炭素中毒防止

2023/11/24 更新

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