2018年7月4日水曜日

IPM(総合的病害虫雑草管理)

IPMとは、"Integrated Pest Management" の略であり、
日本語では「総合的病害虫管理」や「総合的有害生物管理」と訳されます。
参考:IPM - 天敵Wiki

IPMは、害虫、病害、雑草を防除するために、農薬をなるべく使わずに
いろいろな防除技術を利用して栽培することと考えられがちですが、
重要な考え方は「要防除水準以下での病害虫雑草の管理」ということです。
参考:要防除水準 - 天敵Wiki

病害虫・雑草のまん延防止、農薬使用の低減、環境汚染防止だけでなく、
防除に要する作業時間の削減や、農薬等の資材費の削減につながります。
また、国際水準のGAP認証では、IPMの実践が必須項目となっています。

リスクアセスメントの基本手順 にあてはめると、
1.作目、作型、地域ごとに、防除対象になる病害虫・雑草を想定する。
2.被害の程度を考慮し、要防除水準を決める。=リスクの見積り
3.要防除水準以下にするために適切な予防、防除の方法を選択する。
4.病害虫・雑草の予防と、発生程度のモニタリングを行いながら、
 要防除水準を超えそうな時に適切な防除を行い、それを記録する。
5.1~4の手順で、リスクの見積りと改善策の検討・実施を繰り返す。

参考:病害虫防除に関する情報 - 農林水産省
関連:作物病害の伝染防止

2021/08/03 更新

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