2018年9月10日月曜日

地表水の流入による汚染

環境保全:必須 食品安全:重要
汚染された地表水の流入により、圃場が汚染される可能性の確認

雨天時に河川や水路、ため池等から地表水の溢水冠水が生じないか
確認しておきます。

《どのように》
流入の可能性があれば、必要に応じて土留め、杭打ち等を行います。
排水溝の設置等により、雨天時に汚水が流入しないようにします。

冠水した場合は、排水器材の投入・使用、盛り土などの
早急な手当てを行います。

農薬散布機等を洗浄した水が圃場や水源に流入しないか確認します。

関連データ:堆肥の流出の防止
引用:GAP取組支援データベース - 農業ナビゲーション研究所

溢水(いっすい)とは、水が溢れ(あふれ)出ること。

2020/04/30 更新

野焼きはなるべくしない

環境保全:必須 労働保全:必須

屋外での廃棄物の焼却処分、いわゆる「野焼き」をすると、
近所の住民から煙が流れて室内に入ってきた、洗濯物にすすや臭いがついた、
異臭がする、大気汚染だというクレームの恐れがあります。

 野焼きは、「農業、林業又は漁業を営むためにやむを得ないものとして行われる廃棄物の焼却」としては認められています。ただし「周辺住民の生活環境に与える影響が軽微なもの」とされています。

 実際には、どの程度までならいいかという具体的な線引きはありません。住民とのトラブルを防ぐためにも、風のない日に少量ずつ焼却するか、基本的には廃棄物として回収してもらうなどの対策を考えましょう。

 まず問題になるのは、使用済プラスチック袋や容器、ビニール類の焼却です。これらのプラスチック類・ビニール類は産業廃棄物にあたり、少量であっても野焼きすることによって大気汚染を引き起こします。

 牧草地で野焼きすることが認められているところは除いて、農場で廃棄物や枯れ草などをむやみに焼却することは大気汚染にもつながります。特に廃棄物は廃棄物処理の管理計画に基づき、適切な処理を行うとともに、枯れ草になる前に草刈りなどを行って焼却機会を減らす必要があります。

2025年冬は、記録的な少雨となった影響で、全国で大規模な山林火災が発生しました。どうしても野焼きを行う場合は、こちらのチェックリストを活用して万全の準備をしましょう。

土壌診断による適切な施肥

環境保全:必須 効率化:重要(栽培管理作業)
 肥料はやればやるほどよいのではなく、適切な量をバランスよく施用するのが大切です。作物に合った土を作ることや適量の肥料を与えることによって作物は健康に育ちます。結果的に肥料のコスト削減にもつながります。

土壌の性質は、物理性(保水力、硬さ、団粒構造など)と化学性(土壌成分や養分など)の両面から捉える必要があります。排水性の悪い農地であれば、それに適した作物を栽培したり、排水性のよい土壌を好む作物を栽培するのであれば、排水性をよくするための措置が必要です。

 土壌診断をせずに長年同じ施肥量を施用し続けると、作物が吸収しきれない養分が土壌に溜まって土壌養分の偏りが出て農作物栽培に悪影響を及ぼすことがあります。また、過剰に肥料を与えることは、養分が浸透して地下水汚染にもつながります。地下水を水資源として農作物を生産していれば、その悪循環が続いてしまいます。健全な農業経営を続けるためにも、定期的に土壌診断を行い、常に土壌を健康に保ちましょう。

養分過多な土壌によって起こる問題点は?
 養分過多になった不健康な土壌は、農作物の収穫に悪影響を与えるだけでなく、環境汚染にもつながります。それでは実際に、どんな問題を引き起こすのでしょうか。
  • 地下水汚染
  • 土壌の養分バランス等の悪化
  • 作物の品質低下
  • 収穫量の減少

参考:環境を保全する|これから始めるGAP - 農林水産省

2020/10/30 更新

災害対策

効率化:必須(災害対策)

災害の備えや災害時の対応
  • 家族や従業員の安否確認
     →連絡先(携帯番号・アドレス)、伝言手段、集合場所などの確認
  • 緊急避難
     →ハザードマップで危険箇所の確認、避難場所と経路の確認
  • 飲料水や食料の確保
     →保存食・飲料水の備蓄、井戸水の利用など
  • 燃料、電源の確保
     →燃料の備蓄、緊急用バッテリー・発電機の用意など
  • 非常用備品(懐中電灯、毛布、簡易トイレなど)の用意

注意事項と対策

役立つ情報集

2019/7/25 更新

2018年9月7日金曜日

作業改善のポイント

 作業改善のポイントを、以下に紹介します。

a)作業の改善を試みる姿勢
 (1)すべてに疑問的態度をもつ
 (2)各種の現象に対し原因を探る習慣をつける
 (3)常に関係者をまき込み、アイデアを引き出す

b)改善の着眼点―5W1Hの質問
Why(目的)
  なぜ行うのか、それを止められないか、一部を止めたらどうか
When(時期、時間)
  いつ行うべきか、時期を変えてできないか、同時にできないか
Who(人)
  だれが行うのか、その人を変えられないか、同じ人でできないか
Where(場所、位置)
  どこで行うべきか、その場所を変えてできないか、同じ位置でできないか
What(対象)
  なにを行うか、そのものでないとダメか、その形状を変えられないか
How(方法)
  どのように行うか、他の方法はないか、もっと簡単にできないか

c)改善の原則
 排 除:無駄な作業、動作をなくす
 結 合:複数の作業を同時行う
 交 換:順序や配置を交換する
 簡素化:簡素化、単純化する

引用:農作業現場改善チェックリスト - 農作業安全情報センター
関連:リスクアセスメントにもとづく継続的な改善活動の手順

作業の効率化、雇用者の確保

効率化:必須 労働安全:重要
労働時間を短縮できるよう、作業の効率化を図ります。
そのために、アルバイト、パートを雇用することも検討します。

《なぜ》
農繁期に長時間作業が続くと、疲労がたまり、ケガや病気の原因になります。
十分な休息をとれるように、作業の効率化やアルバイト雇用等を検討します。

《どのように》
1)作物の栽培時期をずらして忙しい時期が集中しないようにします。
(栽培方法等について農業試験場、普及センター等にも問い合わせます。)
2)効率的な作業方法を共同作業者とも話し合います。
3)機械を購入し能率的に作業します。
  また、複数の農家で共同作業も検討します。
4)収穫物などは、貯蔵し安定的に出荷できるようにします。
5)アルバイトを雇用します。
6)定期的な休日を設定します。

 安定して雇用者を確保するためには、以下の点にも配慮します。
(1)1日当たりの労働時間は短くても年中雇用できるようにします。
(2)炎天下や虫が多い等、嫌われる環境での作業を少なくします。
(3)重量物運搬、腰曲げ姿勢等、きつい作業をなくします。
  また、危険な作業もなくします。
(4)定期的に休憩、休日を設けます。
(5)個人の体力、技能に応じた作業編成を割り当てます。
(6)ある程度各作業者自身で段取りを決められるようにします。
(7)新しい資格、技能の研修を受けられるようにします。
(8)休憩室、トイレ、ロッカー等を用意します。
(9)定期的に健康診断を実施したり、労災保険制度等を充実させます。
(10)家族内労働であっても、報酬を与えられるようにします。

引用:農作業現場改善チェックリスト - 農作業安全情報センター

作業しやすいような栽培の工夫

効率化:重要 労働安全:重要
作業しやすいように作物や果樹の間隔を広くするなど、仕立て方を工夫します。

《なぜ》
 高品質な生産物の栽培技術と省力化技術を組み合わせて快適に作業します。
 これは、長い意味での経営規模拡大にもつながります。

《どのように》
 地域ごとに栽培様式が異なり、一概なことは言えませんが、
1)腰曲げ、しゃがみ姿勢を少なくできるように条間や仕立て方等を見直せないか検討します。
(例:ナス栽培で畝幅を狭くして腰曲げ姿勢を少なくする、
   イチゴを高設栽培にし、しゃがみ姿勢をなくす。)

2)栽培方法については、普及センター、試験場にも問い合わせます。

3)乗用機械に乗ったまま作業できるよう条間、枕地のスペースをとります。
(例:野菜作はブームスプレーヤで防除、果樹はスピードスプレーヤで防除)

4)運搬車が走行できるよう農道につながる通路の造成を検討します。
(作業時間の内、かなりの割合が、農道と圃場内の往復に費やされているのが実際です。例:資材の補給や収穫物の積みかえ等)
 同時に運搬車への積載量等も検討します。

《追加のヒント》
 農道の造成等はまとめてできるように地域で相談します。

引用:農作業現場改善チェックリスト - 農作業安全情報センター

屋外作業での花粉症対策

 労働安全: 重要  効率化: 重要 スギ等の花粉が多くなる季節には、花粉症の症状がなるべく出ないように対策します。 《なぜ》 呼吸がつらい状態での作業は、事故や体調悪化につながることがあります。 《どのように》 花粉症・呼吸器症状|症状が悪化しやすい春先の農作業 より 初期対...